muttiskoji’s blog

ベルリンで麹をつくったら、人生までも楽しくぷくぷく発酵してきた★

Schweinbraten mit Hefeklōse!

ドイツに来てから毎年毎年、クリスマスはいつも同じだった
家族で静かに過ごすイベント(まぁ賑やかだけど)
 
同じメンバー、同じ料理、同じケーキ、同じ時間の流れ、
煮込みに煮込まれた豚肉に、ソースをかけていただく。
正直、ローストチキンが食べたいなーとか、ケンタッキーが食べたいなー
って思ったことあった。
 
オマがなくなって、毎年毎年同じようにしてくれる人がいなくなった。
ありがたみは、それがなくなって始めて氣づける。
知ってた。でも、今、身をもって感じている。本当にそう。って。笑
 
毎年同じだったのは、それを作ってくれる人がいたから。例えば、
いつものテーブルクロスがいつの間にか赤いものに変わってたり。
あたりまえだけど、やる人がいなければ、なにも変化は起こらない。
 
いろいろ頭で考える。あれしよーこれする?って。でも、
私にはオマみたいに素敵にするのムリだって凹んで、
じゃー、私は日本人だから、わたりなりになんかしよう!って開き直って
ランチは子供も大好き、ラクレッテ(スイス流焼肉?)にしようと材料を
買ってきてた。
でも、なんかしっくりこない。
 
ふっと湧いてきた。そうじゃないんだよ。ペーターズのクリスマスは、こう!
ってのがあって、そうじゃないと、しっくりこないし、クリスマス感がこみあげてこない。やってみよう。Schweinbraten!クリスマスはもちろん、ちょっと家族が集まる特別な日にでてくるメニュー。Schweinbraten mit Hefeklōse 子供たちはお肉は食べず、Hefeklose(肉まん肉なし)にソースをたっぷりかけて食べる。みんな私はもう何個食べたー!って言い合って、オマが嬉しそうな笑みを浮かべるの。それはそれはピースフルな時間。
 
残念ながら、このオマのレシピはない。けど、ネットで調べたらすぐヒット!
とにかく作ってみたら、同じではないけれど、それはそれはほっとする味ができた。
恒例の何個食べたーって言う会話も流れて、微笑ましかった。
お腹も心もちょっと違う満たされた感があって、お袋の味っていうのは、なににも変えられなぁと思った。嫁でさえそんなふうに思える味だもんな。すごいオマ。

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このソースをたっぷり!はマスト!余った昨日のそうめんで生春巻き。これはいらなかったかな。

こういう、ほっとする味。
守っていきたいな。
 
あんまりにも簡単で美味しかったから、レシピを覚え書き。
 
豚肉かたまり1kg(800g)
塩麹大さじ2くらい
玉葱3コ
粒マスタード
お水250ml
ニンニク1かけ
片栗粉(本葛)
 
①前夜 袋に豚肉をいれ、塩麹大さじ2くらいをいれてモミモミ冷蔵庫へ。
②お肉を常温に戻し、鍋で全面焦げ目がこんがりつくほど焼く。(オーブン170℃余熱開始)※水分は拭き取ってから焼かないとこんがりならぬ。
③お肉をとりだし、(焦げつきが酷かったから鍋を洗った。油は取っておいた。)
油を足して、スライスした玉葱を狐色になるまでやく。その間にお肉にマスタード&黒胡椒
を塗る
④鍋にお水を250ml(お肉をつけてた塩麹入りの袋にお水をいれてシャカシャカした)、みじん切りニンニク、お肉を鍋に戻入れ、蓋をしてオーブンへ。60分。(60−75分)オーブンを切り、そのまま余熱で料理。
⑤お肉は厚さ1センチに切り、残った汁はソースになる。バターをちょっとくわえ、バーミックスで攪拌後塩胡椒で整え、本葛と水を溶いたものを入れちょっととろみをつける。以上
 
冷凍の肉まんの肉なし、マントウのような蒸しパンに添えて、ソースをたっぷりかけて食べた。(これはオマと一緒!冷凍食品ありがたや〜)
 
今回は次男が生まれた時、自分お疲れ様!で買ったル・クルーゼで調理した。
 

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イブはオパのお家で。毎年、ツリーの固定がうまくいかずにオマと言い合いになったのに、今年はすんなり一発で立ったってさ。

“いつも同じ”を作るのは
職人技であり、努力の賜物。
そして、それを作る人がいるから。
 
すぐにできるわけがない。
でも、私はそれを作れるようになりたい。
 
 
オマ、ありがとう。感謝します。