muttiskoji’s blog

ベルリンで麹をつくったら、人生までも楽しくぷくぷく発酵してきた★

Liebe OMA Renate

2019年11月29日(金)

オマが永眠した。
 
先日、オマが言った。
もう1ヶ月は生きられない。もうこれ以上痛く辛くなるのだけは嫌だって。
その通りになった。その通りになって良かったね、(不謹慎ではあるけれど、
本当に辛そうだったから。)と想う氣持ちと、もっと長く生きてて欲しかった。。。
と想う氣持ち。思っても、叶わないけども。
 
柔らかい手、痩せこけた頬、綺麗な肌、膨れた足。
こんなに近くにいたのに、もっと何かできたんじゃないか、もっと会いに行って
いろいろできたんじゃないかって後悔がばーーーってきた。
 
色々考えて、出た結果。もっとできたかもしれない。でも、
私たちはオマの希望を第一に大切にして行動できて良かった。
ということだ。
 
最後の夜がとても印象に残ってて、すぐに鮮明に思い出せる。
もうやばいもうやばいってオパが緊張の中にいた。
それでも、その緊張をオマの前では外に出さず、
その夜は、彼らの寝室で、ろうそくの火を点し
オパはオマの横に横たわり、痛みの山が来るたびに大丈夫だよって手を合わせる、
横にはおねーちゃんが座り、その隣にセバちゃん。みんな優しく小声で大丈夫だよ、ってそこで見守ってた。どうしてもオマに会いたいって!っていう次女を連れて行ったけど、あまりのオマの弱った姿に目が点だった。なくにも泣けず、部屋をでて号泣した若干7さいの優しさに私も号泣。
 
でも、こんな風にやさしい時間の中で末期を迎えるステキな光景は今までの私の中になかった。ただ、オマの痛みさえなければ。。。素直に私は何てステキな家族の元にお嫁に来たんだろう。と心打たれた。
 
オマはとてもとても優しい人だった。
優しいしかない!そしてとっってもおしゃれだった。
1ヶ月に最低二回は美容院へいってた。オマの捨てた服を拾って着てたなー笑
 
心配性で、想太の乳児湿疹がひどかった時は心配で眠れないと言った。
クリスマスもイースターも、誕生日も、毎週土曜日のランチも全部全部
ステキにしてくれた。あまりにも急に具合が悪くなってしまって、おいしい
ペーターズの家庭料理のレシピを聞き忘れてしまったけど、何度も何度も作ってくれたから舌が覚えているだろう。どうにかがんばって、再現できるようにしたい。ドイツのお袋の味だ。
 
 
今晩は、やっと少しだけ元氣を取り戻したオパがビデオナイトに来ている。
目の下のクマはまだ取れないけれど、きっと大丈夫。外で働いて、スポーツにも出て
隣には私たちがいるし、オマみたいに優しい娘がいるから。そしてなにより孫が8人もいる。
 
48年の結婚生活を満喫し、妻の最後の最後まで最高に愛して看取った
私の義父を尊敬する。自分の父のように大切な人である。
 
 
止まっていたブログも再開しよう。
 
オマ!ありがとう!!!
そっちの世界はどうですか?みんなに会えた?!やっぱり楽しい?
オパはどうにか大丈夫そうです。いつものように、やさしく見守っててね!
あ、日本語わからんかー

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憧れの夫婦!